アマドコロの育て方・栽培方法
育て方のポイント
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
性質が強く、日当たりから明るい日陰まで幅広く栽培できます。太い根茎を伸ばすので、庭植えでは、水はけがよく、深く耕した場所のほうがよく生育しますが、やせた乾燥地でも栽培は可能です。
鉢植えの場合は、春は日によく当てたほうが株が太ります。夏の間は日陰に置き、葉をみずみずしく保ちます。春からの成長には冬の低温が必要なので、冬も戸外に置きます。休眠中は日陰でかまいません。

水やり
乾燥に強く、庭植えではほとんど必要ありません。鉢植えでは、用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。春に葉が伸びる時期は水切れしないよう多めに与え、その後は多湿にならないよう注意します。
肥料
庭植えでは、植えつけ時に土に腐葉土などを混ぜておけば、ほとんど必要ありません。ただし、毎年早春の芽出しのころに、株の周囲に緩効性化成肥料をまいておくと、より生育がよくなり、株もふえます。
鉢植えの場合は、3月から6月と9月ごろに、月1回置き肥をするか、液体肥料を月3~4回施します。
病気と害虫
病気:さび病など
ほとんど見られませんが、株が混みすぎたり風通しが悪くなったりすると、さび病などが出ることがあります。
害虫:コウモリガ
地際の茎にコウモリガの幼虫が入ることがあるので、見つけしだい早めに捕殺します。

用土(鉢植え)
赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花向け培養土が利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:株分けして植えつける場合は、早春の芽出し前か、秋の落葉後が適期です。ポット苗は、ほぼ一年中植えつけ可能です。根茎は、芽の位置と伸びていく方向を確認して配置します。根茎を横に寝かせ、5cmくらい土をかぶせます。

鉢植えにする場合は、5~6号くらいの鉢が適します。ただし、根茎が大きくて入らないこともあるので、株分けしたときに小さい根茎を選んで植えるのも一つの方法です。鉢植えでは、根茎が伸びる範囲が限られるので、草丈は低く、葉も小さめになります。根茎を何本か植えて芽数をふやし、こんもりと茂らせると見栄えがします。
植え替え:庭植えでは、4~5年は植えっぱなしにできます。鉢植えは、芽の位置が片寄ってバランスが悪くなりやすいので、2~3年ごとに植え直します。
ふやし方
株分け:主に株分けでふやします。適期は早春の芽出し前か、秋の落葉後です。根茎は枝分かれしてふえるので、分かれたつけ根のところで切り分けます。

主な作業
遮光(鉢植え):夏の間だけ強い日ざしを遮っておくと、葉をみずみずしい状態で長く秋まで保てます。