トリフォリウムの基本情報
学名:Trifolium
学名:Trifolium
和名:シロツメクサ、アカツメクサ、シャジクソウなど その他の名前:クローバー、オランダゲンゲ
科名 / 属名:マメ科 / シャジクソウ属(トリフォリウム属)
特徴
トリフォリウムは、シロツメクサなどクローバーの仲間で、300種ほどが主に北半球に分布しています。日本にはシャジクソウ(Trifolium lupinaster)が自生しています。トリフォリウムという属名は小葉が3枚あることに由来し、トランプのクラブの形に図案化され、また、三位一体のたとえにも引用されています。一方、4つ葉のクローバーは幸運をもたらすといわれます。
最も身近なのは、シロツメクサ(ホワイト・クローバー、T. repens)とムラサキツメクサ(レッド・クローバー、T. pratense)で、牧草や蜜を採る植物として利用されます。また、緑肥として耕作地の地力回復や、荒れ地の緑化、景観形成などにも使われます。トリフォリウムの仲間には、赤葉や葉にさまざまな模様の入る園芸品種も育成され、カラーリーフとして、コンテナの寄せ植えなどに利用されます。花を観賞するものには、花穂が大きく色鮮やかなクリムソンクローバー(T. incarnatum)、ふさふさした花穂が多数つくバニーズ(T. arvense)、花弁が赤藤色で弁先が白い2色咲きのカトレアクローバー(T. burchellianum)などがあります。また、同じマメ科で別属のブルークローバー(Parochetus communis)は、鮮やかな青い花が長期間咲き続け、鉢やコンテナの寄せ植えに利用されます。

種類(原種、園芸品種)
クローバー‘ティント’シリーズ
Trifolium repens ‘Tint’
シロツメクサ(レペンス種)の園芸品種。葉色が赤、紫、桃、黒などがあり、複色や覆輪、模様のはっきりしたものも多い。四つ葉が出やすい品種もある。‘ティント・ネーロ’‘ティント・ヴェール’などがある。

クリムソンクローバー
Trifolium incarnatum
「ストロベリー・キャンドル」とも呼ばれ、切り花にも利用される秋まき一年草。白花もある。

トリフォリウム・バニーズ
Trifolium arvense
学名はトリフォリウム・アルベンセ、英名はラビットフットクローバー。白いふさふさした花穂が多数咲き、ドライフラワーにもなる秋まき一年草。

カトレアクローバー
Trifolium burchellianum
南アフリカ原産。半耐寒性の多年草。花つきをよくするには、晩秋から早春に肥料を十分に施し、芽を太らせるとよい。