ベレバリアの基本情報
学名:Bellevalia paradoxa(Muscari paradoxum)
学名:Bellevalia paradoxa(Muscari paradoxum)
科名 / 属名:ヒアシンス科 / ベレバリア属
特徴
ベレバリアはツクシのような花穂から、黒みを帯びた青花を咲かせる球根植物です。原産地はイラン、イラク、トルコ、コーカサス地方など。ムスカリに草姿がよく似ていて、以前はムスカリ属に分類されていましたが、最近になってベレバリア属に分類し直されました。ムスカリよりもやや大きめで、葉が幅広く、花茎が太いため、がっちりとした印象を受けます。一般にはムスカリとして扱われることが多く、旧名のムスカリ・パラドクサムのほか、ベレバリア・ピクナンタの名前で呼ばれることもあります。
長さ4cmほどの花穂に、ベル形に咲く小花をぎっしりと密につけます。花色は黒みがかった深い青色で、それとは対照的に、花弁の縁と内側は緑色を帯びた黄色をしています。花色が濃い色味なので、花弁の縁に見えるその黄色が目立ち、咲いた花の姿は株元を照らす小さなライトのようにも見えます。基本種は深い青色が特徴ですが、白っぽい淡いグリーンの花を咲かせる園芸品種‘グリーン・パール’ が出回っています。ムスカリには緑色の花はないので、基本種と混植するなどして、色の対比を楽しむのもよいでしょう。そのほかに白花の選抜個体もあります。球根としてだけでなく、開花期にポット苗としても入手することができます。
※科名:ユリ科で分類される場合もあります。
育て方のポイント
栽培のポイント
10月から11月に植えつけ、日当たりのよい場所で育てます。耐寒性が強く、丈夫で育てやすいので、ムスカリと同じように扱うことができます。庭植えは水はけのよい場所を選べば、何年も植えっぱなしにできます。落葉樹の下などで群生させると、よりいっそう見ごたえがあるでしょう。ムスカリの近くに植えて、ブルー系のグラデーションや大きさの違いを楽しむのもおすすめです。球根は乾燥に弱いので、休眠中は掘り上げません。花後に葉が黄変し始めたら、鉢植えは鉢ごと乾燥させましょう。分球やタネまきでふやしますが、あまり分球しません。