ハエマンサスの育て方・栽培方法
育て方のポイント
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
庭植えよりも鉢植えとして楽しみます。マユハケオモトは比較的寒さに強く、凍らせなければ軒下などで冬越しできますが、ほかの種は5℃以上に保てる室内で管理します。常緑種は8~10℃くらいに保つと、冬も美しい葉が楽しめます。休眠中を除き、夏は風通しのよい涼しい半日陰で、冬は日に当てて育てるとよいでしょう。
水やり
葉の出ている生育期間中、鉢土がよく乾いたらたっぷり水やりします。夏に休眠するタイプは、鉢土に湿り気があると腐りやすいので、休眠中は完全に水を切ります。冬に休眠するタイプは、落葉性のものは水を与えませんが、常緑性のものにはわずかに湿り気をもたせるようにときどき少量の水をやります。

肥料
元肥として緩効性化成肥料を施します。葉が展開して生育している間、薄めの液体肥料を施します。
病気と害虫
病気:葉枯病
梅雨時期に蒸れて葉が枯れる病気が発生することがあります。風通しのよいところで葉をぬらさず管理しましょう。
害虫:アカダニ、ナメクジなど
梅雨明け後の高温乾燥期にアカダニ(赤色をしたハダニ類)が発生することがあります。見つけしだい駆除しましょう。
また、地表に出た球根をナメクジが食害することがあります。球根の表面がでこぼこになり、そこから腐ることがあるので、ナメクジ駆除剤をまいて防除します。

用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。市販の草花用培養土に軽石を2割ほど加えたものか、赤玉土小粒5、腐葉土3、軽石2の割合で配合したものがよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
植えつけ、植え替えは、休眠から覚めて成長を開始する直前が適期です。冬生育タイプと夏生育タイプ、それぞれの成長開始前に行いましょう。
鉢が大きいと、過湿になりやすいので、球根の大きさより少し大きいくらいの鉢を選び、球根の頂部が地表に出るように浅植えします。球根が窮屈になったら一回り大きな鉢に植え替えますが、それ以外は植え替え不要です。

ふやし方
分球:マユハケオモトは比較的よく分球しますが、そのほかの種類は気長に待ちましょう。タネをとってふやすこともできますが、タネをまいてから開花するまでに4年くらいかかります。
主な作業
花がら摘み:花が咲き終わったら、花首のところで折り取ります。